ある日、よく行く喫茶店のカウンターで「コロナのせいで、花粉症の人は肩身が狭いよね〜っ」と、たまたま隣に居合わせた方と話をしていました。私が画家ですと言うと、その方が「私も花粉症。コロナじゃないよってわかるマークがあれば」という話をしてくださったんです。喫茶店のマスターご夫婦からもいろいろと提案していただきました。

　なるほど！　とピーンと来た私は、その日のうちに原画を描き上げました。でも私はマッキーマジックで描くので、モノクロです。だからデザイナーさんに相談して色を付けていただき、マークが誕生しました。喫茶店での偶然の出会いに感謝です。

　花粉症であるということだけで、相当なストレスなのに、コロナじゃないかと疑われているかもと考えると、人前に出たくなくなってしまいますよね。

　そんな苦労が少しでも軽くなるように、そして周囲の人も不安にならないようにする告白マークが「カフ～ん」なんです。

　花粉というと毒々しいイメージですが、それでは身に付けたいとは思いませんよね。それに、花粉だって生き物ですからその存在が悪いわけではありません。私たちが何とか調和して生きていくしかないと思います。ですから、優しい印象があって、なおかつどんなファッションにも合うようにデザインしました。

　年齢や性別を問わず、誰でも使えるように「花」の文字の周りにハイビスカスのような美しい花のモチーフをあしらい、その周りを花粉が舞っているように円を描いています。英語の飾り文字で「kafun」とさり気なく入れていますので「それ、なあに？」と尋ねられたら「ほら、ここに書いてあるように私、花粉症なんです」と話してあげてください。

　ご自身でシールやグッズを作ってみたい方は、こちらで公開しているダウンロード素材をお使いください。

　花粉症に悩んでいる方がこのマークを気軽に使っていただけるように、いくつかのグッズをご用意しています。

マスクシール

　Ａ５サイズのシートに、色とりどりなスタイルのマークを用意したシール台紙です。気持ちが落ち込みがちなこの時期に少しでも楽しんでいただけるよう、豊富なカラーバリエーションでカラフルに仕上げました。

　現在は、この活動に賛同してくださった福岡市内の喫茶店や居酒屋などで、無料で配布しています。

　この花粉症告白マーク「カフーん」は、ご自身のライフスタイルに合わせた形で自由にお使いいただけます。辛い季節が少しでも華やかになるよう、ぜひ、自由なアイディアとアレンジでご活用ください。

　ここでは、アレンジしたグッズの作例の一部をご紹介します。

ストラップ

マスクや身の回りの持ち物に貼り付けることが難しいなら、市販のキットを活用してストラップやキーホルダーにしてみませんか？

周囲にさりげなく伝えることができて、さらに繰り返し利用することもできる、普段使いにちょうどいいアレンジです。大切な人へのプレゼントにも最適です。

バッグタグ

パスケースやトラベルバッグ用のタグに差し込んで、バッグに吊り下げることができるようにしたアレンジです。

電車内や待合室といった場所でも、遠くから判別しやすく、さらにマークの意味や意図を伝えられるように、わかりやすくデザインしています。

　2021年4月1日、西日本新聞の朝刊とウェブ版で、花粉症告白マーク「カフーん」が紹介されました！

　 「コロナと誤解しないで」花粉症マーク　福岡市の画家、無料配布 （西日本新聞me, 2021/4/1）

　このページでもたびたび登場している「花粉症のかふにゃん」がLINEスタンプになりました！

　 花粉症のかふにゃん （LINE クリエイターズスタンプ）